【資料】中部日本地区選抜大会の数字

⭐数字と日々の目標と⭐

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監督より

8/17/20251 min read

▨ 数字と日々の目標と ▨

R7中部日本地区選抜中学軟式野球大会

🏆常葉大学附属橘中学校( 静岡県 )

🥈新 潟 ベースボールコネクション(新潟県)

🥉岐阜中濃カープ(岐阜県)

🥉高岡ユース(富山県)

※出場10チーム(愛知、三重、岐阜、静岡、滋賀、福井、長野、石川、富山、新潟)は、各都道府県のなんらかの夏の大会で県大会優勝または上位だったチームです。

※決勝戦以外8試合

球数(イニング数)

🔴勝ちチーム 平均125球(7イニング換算の場合)

 107(4),128(6),99(7),84(58),68(5),92(7),79(5),106(5)

🔵負けチーム 平均161球(7イニング換算の場合)

 99(5),118(5),111(7),124(4),113(4),101(6),91(5),122(4)

※勝ちチームは 中央値118 が平均に近く、分布が安定。負けチームは 中央値166 と平均よりやや高く、バラつきも大きい。

ストライク率

🔴勝ちチーム 平均56.6%(62.1% ※先発以外の40%未満を除くと)

 51,80,51,20,46,38,57,,58,77,68,39,62,67,54,73,67,68,70,52,60,31,56

🔵負けチーム 平均57.8%

 51,58,71,51,52,57,73,50,58,47,53,66,60,25,59,69,51

※勝ちチームのストライク率40%未満は、リード時の3番手以降の数字で、1イニング以内に交代しています。それら40%未満を除く平均は、「 62.1% 」です。

与四死球数

🔴勝ちチーム 平均4.4個与四死球

 10,6,2,3,2,5,2,5

🔵負けチーム 平均5.2個与四死球

 5,6,5,7,11,0,3,5

被安打数

🔴勝ちチーム 平均3.1被安打

 3,4,2,3,4,2,1,6

🔵負けチーム 平均7.4被安打

 8,6,5,7,5,8,8,12

※勝ちチームは「中央値3・最頻値2,3,4」とコンスタントに3本前後に抑える。

 負けチームは「中央値7・最頻値8」で、多くの試合で大量被安打。

この数字を見て、「 そりゃあ、四死球が少なくて、被安打が少なければ勝率上がるでしょ 」と思いますよね。すこし理解の幅を広げる時間にしましょう。

数字だけ見ると、勝ち負けの差は、「 ストライク率5%の差 」、「 四死球数が0.8個の差 」、「 被安打数が4.3本の差 」です。トップレベルのチームになれば、ストライク率は60%近くなり、守備力も高い(エラー率5%)ので、打撃力の差が勝敗を分けることになってくると読み取れます。

つまり、投手を含む守備力が高く、その上に打撃力があると、県上位まで届く可能性が高まるということです。

ちなみに重要なことを1つ考えてみましょう。こういった「 中部大会や全国大会のストライク率60% 」って、我々の県大会未満の60%とは中身が大きく異なるということです。

それは、「 ボール球をわざと使っている 」「 ベースぎりぎりを狙えるコントロールを持っている 」ところです。思い出してみてください。今までわざとボール球を要求するシーンを、ウェスト以外でやってきたチームを見たことがありますか?見たことがある人がいればそういうチームは、歴史的に県大会をよく経験しているチームです。

⚾ 走者一塁の場面で、ウェストして走者を指す。

⚾ 2ストライクに追い込んで、ボール2個分くらい外に構える。(ベースぎりぎりはよく見ます)

この2つだけでも、きっちり使えるチームは自然とボール球が増えますよね。走者1人に対して1,2球は使うので、被安打四死球含めて6人出ればそれで10球以上はわざとボール球使うので、私の経験上彼らは「 72,73%を越えて投げる力 」を持っています。

ここの文章まで読んでいる人は、勝ちチームの被安打と四死球について、そんなに単純ではないことに気づくと思います。それは…。

⚾ 打たれてもいい場面

⚾ 厳しく攻めての四死球

この2つがあるので、数字だけの話ではないのですね。実際に観ないとその数字の「 1 」が意味するものを理解できません。

とはいえ、こういった話を練習中に立ち話や試合後に話してもなかなか頭に入りづらいと思うので、このように書き残しているのです。ぜひ宝にし、自分なりの色に変えていってほしいと思います。